紀伊国屋サザンシアター(渋谷区千駄ヶ谷5、TEL 03-5361-3301)で上演中の青年劇場第95回公演「シャッター通り商店街」が、社会問題をリアルに取り込んだ作品として話題を集めている。
同作品は、「地域で育つ子どもたちを見守る街づくりや高齢者の生活や介護を支える地域のつながりの大切さが重要となっている現代の状況を背景に、人間と人間が顔を合わせ、声を掛け合い、励まし合って生きる地域社会の再生を求めて悪戦苦闘する人々の姿を笑いと涙の中に描き出した」(同劇団広報担当者)という社会派の人情喜劇。
作・脚本を担当した高橋正圀さんは、山田洋次監督に師事し、映画やテレビなどの脚本を数多く執筆している実力派で、これまでに7作品で青年劇場とコンビを組んでいる。
同担当者は「高橋さんは深刻な社会問題を庶民の目で優しく語り、人情味あふれる笑いのうちに人々を励ます、社会派人情喜劇の名人。今作でも、衰退していく商店街を舞台に、人間らしい営みのある街を再生し活性化しようと悪戦苦闘する人々の姿を、笑いと涙で暖かくコミカルに描きながら、現代社会の根っこの問題を鋭く描いている。期待して見に来てほしい」と話している。
開演時間は19日=14時~、20日=14時~・19時~、21日=19時~。料金は5,250円。上演は21日まで。