新宿通りの車道部分に現在、仮設歩道「SHINJUKU STREET SEATS(シンジュク ストリート シーツ)」が期間限定で設置されている。
新宿駅東口地区歩行者環境改善協議会が2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催とその後を見据え、「歩いて楽しい、にぎわいのある街作り」を目指す取り組みの一環として行っているもの。「ストリートシーツ」とは、路上に人々の場所を生み出す活動や仕組みのことで、近年欧米を中心に広がりを見せているという。
設置は「紀伊國屋書店」などが入るカワセビル前と「マルイ」前の2カ所で、木材を使ったスペースにベンチを置いた。SNSなどでの発信を促そうと、フォトスポットとしても利用できる「SHINJUKU STREET SEATS」のサインも配置する。
担当の木内盛雅さんは「過去にアンケートを実施した際、街の中に休憩できるスペースが欲しいという希望が多くあった。今年は、街のシンボルロードともいえる新宿通りで1カ月半実験として取り組んでいる。当初は外国の観光客などが比較的多かったが、日増しに利用が増え、待ち合わせや昼食、休憩などに利用していただいている」と話す。
ベンチのほか、周辺にある店の情報や歴史、文化などの発信も行う。「新宿通りの過去と現在の様子を比較できる写真や、同エリアで行われている祭りなどイベントの写真も展示している」と木内さん。
「併せて荷さばき対策や駐車対策も行っている。『こういう空間が欲しかった』と好意的な意見も頂いているので、今後も道路を活用したにぎわいを創り出していきたい。買い物や観光の合間に立ち寄ってもらい、街を回遊してもらえたら」と利用を呼び掛ける。
11月30日まで。