高田馬場のさかえ通りに3月1日、小料理店「天ぷら蕎房(きょうぼう) 天晴(あっぱれ)」(新宿区高田馬場3、TEL 03-5937-1015)がオープンした。店舗面積は9坪、席数はカウンターのみ12席。
昼はそばに肉汁や天ぷら、夜は甘熟豚のしゃぶすきを中心にしたコースを提供する同店。スタッフの橋本さんは「『街の喧噪(けんそう)を抜けて行くとポツンとある小さな店』というイメージに合う立地だった。学生街の印象がある高田馬場だからこそ、大人がくつろげる店ができたら」と開店のきっかけを話す。
料理を監修するのは和食の板前歴41年の小堤さん。化学調味料を一切使わずにだしを引き、かえしにはサバ節を使うなど全て手作りする。「沖縄産の希少な島豚で、一頭買いして直送してもらっている」という甘熟豚は昼の肉汁にも使い、夜のしゃぶすきは、このかえしにカツオだしを合わせた自家製割り下を用いる。
「そばは二八そばで、食べ応えが感じられる太めのもの。夜のしゃぶすきの締めに入れるのも豚のうま味が感じられておすすめ。天ぷらは揚げたてを提供できるよう天ぷら鍋をカウンター中央に設置して調理している」と橋本さん。
メニューは、昼=「板そば」(602円)、「肉汁つけせいろ」(788円)、「天ぷら(魚介2種、野菜3種)」(371円)、夜=おまかせコース(5,000円。5月末までの開店記念価格、6月以降6,000円)で、内容は前菜、造り、天ぷら、甘熟豚のしゃぶすき(野菜・豚肉食べ放題)、そば、甘味。21時以降は、そばだけのアラカルトも。ドリンクは生ビール(400円)、日本酒グラス(500円、以上全て税別)のほか焼酎などを用意する。
「ラーメン店が多いエリアでそばが食べられると近隣の方に喜んでいただいている。オープン当初は『天ぷら蕎房』が『天ぷらそば』と読まれ、ディナータイムにそばだけを食べに来店する方も多かったが、料理をつまみながらゆっくりとお酒を楽しみ、最後にそばを召し上がっていただくような、肩肘張らない、気軽に立ち寄れる場所になれれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は、11時30分~14時、17時~23時。日曜・祝日定休。