新宿区落合・中井で2月24日~26日の3日間、染色をテーマとする冬のイベント「染の小道」が開催される。
2009年にギャラリー、染色工房、湯のし店など地元有志が始め今年で9回目となる同イベント。昨年は3日間で約1万5800人が訪れた。
妙正寺川に地域住民が「百人染め」した布地などを掛け、かつて反物を洗っていた水元(みずもと)の風景を再現する「川のギャラリー」が中心で、さまざまな染色の技法で手染めした新作のれんが店の軒先を飾る「道のギャラリー」を展開。展示枚数は過去最高で116枚になる。
実行委員会代表の逸見和重さんは「訪れた人に染の街らしい風情を感じてもらおう」と今年、洋服の上からも着られるはんてんを作ったという。「接客に追われて着物を着ることができない」という声から生まれたはんてんは45枚。「ユニホームのように店で働く人が着用する。背中に配した「染の小道」のロゴである「染」の文字をぜひ見てほしい」とも。
期間中に配布する「道のギャラリーマップ」はA2サイズの四つ折り。「今年は1枚の見開きとした。パッと街全体が見渡せるので、目当ての場所を探しやすいのでは」と逸見さん。のれんのタイトルと紅型(びんがた)や友禅、藍や型染めなど染めの技法や120店が薦めるサービスなどの情報も掲載する。
川のギャラリーは10時~17時。雨天中止。道のギャラリーは各店の営業時間内。