新宿マルイアネックス(新宿区新宿3、TEL 03-3354-0101)のイベントスペースに12月1日、「中村キース・ヘリング美術館 ミュージアムショップ」が期間限定でオープンする。
キース・ヘリングは、1980年代にニューヨークの地下鉄で始めたグラフィティ・アートで独自の世界を確立した、アメリカ美術を代表するアーティスト。1990年31歳で亡くなるまで自身のイラストなどアートを通じ世界中に影響を与えた。
今回は、キース・ヘリングのコレクションのみを展示する世界唯一の美術館「中村キース・ヘリング美術館」(山梨県北杜毛市)のミュージアムショップが期間限定で出店する。
同館担当者は「キース・ヘリングの生前からのアクティヴィズム(運動)に沿って、いろいろな社会活動に取り組んでいる。HIS、AIDS予防を訴えるエイズ・ウオークやLGBTコミュニティーの人権運動として多様な団体と協力しイベントにも参加。ヘリングのアートや『アートはみんなのもの』というコンセプトを知ってもらいたいと、各地でポップアップショップを開いている」と話す。
ショップには衣類、雑貨、額装ポスターなど約200点の商品を並べる予定。「世界中のスケーターやファッションフリークに影響を与えた」ブランド「THRASHER(スラッシャー)」とキース・ヘリングのコラボ商品のほか、フランスの玩具メーカー「Vilac」の積み木や椅子など子ども向けのアイテムもラインナップ。へリング自らがグッズを販売していた「POP SHOP」のオリジナスTシャツや缶バッジ、マグネットも販売するという。
「キース・ヘリングは、1億円のアートを世界の少数のコレクターに売るのではなく、1ドルのアートを1億人に流通させることを考えた。ヘリングのパフォーマンスの延長でもあるオリジナルグッズは彼のメッセージやコンセプトが込められた、いわば作品とも呼べる存在。新宿で、当館がキュレートするヘリンググッズの数々に、ぜひ出合っていただければ」とも。
営業時間は11時~21時(日曜・祝日は20時30分まで)。12月25日まで。