コニカミノルタプラザ(新宿区新宿3)で4月22日から、第41回木村伊兵衛写真賞の作品展が開催される。本年の受賞者は新井 卓(たかし)さん。木村伊兵衛賞は、『アサヒカメラ』誌と密接な関わりをもって活躍した写真家・木村伊兵衛氏の業績を記念して、1975年に朝日新聞社が創設した写真賞。新人に与えられる賞であるため、「写真界の芥川賞」とも称される。
新井さんは大学時代に写真と出会い、試行錯誤の上、世界で最初の撮影技法「ダゲレオタイプ(銀板写真)」を習得。銀板写真は現代の写真より小さいが、時間と空間を超えて、見るものに生々しく伝えることのできる「小さいモニュメント」として自身のメディアと位置づけている。
受賞の対象となった「MONUMENTS」は、核というテーマに取り組み、2011年以降の福島、広島、長崎とアメリカ各地の核のモニュメントを巡る旅で収めた作品群。
「国内有数の写真に関する賞の作品展なので写真としてはもちろん、ダゲレオタイプによる写真が展示される機会はあまりないので、それを見るだけでもきっと感動すると思います」と担当の福士さん。
開館時間は10時30分から19時。開催期間は5月2日まで。入場無料。