アニメイトホール新宿(新宿区新宿3)で2月3日、朝霧カフカさんの漫画「文豪ストレイドッグス」シリーズのスピンオフ小説の発売を記念したトークショーが開かれ、原作者の朝霧さんと京極夏彦さん、綾辻行人さんが登壇した。
既存シリーズでは、没後長年を経た歴史的な著名作家たちがキャラクターとなり異能力バトルを繰り広げ、現在コミックス累計220万部を突破。4月からはテレビアニメの放映も決まっている。同作「文豪ストレイドッグス外伝 綾辻行人VS.京極夏彦」では初めて、現役作家3人をモデルとしたキャラクターが作品中で知力の限りを尽くして闘う内容となっている。
「文豪ストレイドッグス」は中島敦、太宰治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪がキャラクター化(擬人化)され、「月下獣」「人間失格」「羅生門」などといった各キャラクターに対応する異能力を用いて戦うアクションコミックス。孤児院を追われた主人公・中島敦は、とある自殺志願の男・太宰治を助けたことから異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、敦の能力が明らかになり、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく様を「ヤングエース」で連載している。
作品のモデルになった綾辻さんと京極さんは作者の朝霧さんと面識はなく、今回のトークショー前に初めて会ったという。トークショーでは、漫画家である春河35(はるかわ・さんご)さんの描いたイラストについてや、リアルな2人の性格と原作での性格などを照らし合わせたトークを繰り広げた。
「この話を聞いた当初は、どうなんだろうか?と思ったが、クソ作品であれば、この場には恐らく来なかったと思う」と、モデルになった綾辻さんは笑いながら語り、「普段あまり推薦しない私ですが、これはいいかなと正直思った」と面白おかしく京極さんも作品を薦めた。