陶芸家、越智伸明さんの新作陶芸展が1月27日から、新宿高島屋(渋谷区千駄ヶ谷5)10階「ギャラリー 暮らしの工芸」で開催される。
越智さんは、キユーピーマヨネーズのCM用オリジナルプレートやクノールカップスープのCM用オリジナルスープカップデザイン・制作なども手掛けるなど、食器・花器・茶器を中心に創作に取り組み、都内のギャラリーで個展を開くなどしている。
越智さんは東京学芸大学美術科の学生時代、油絵を専攻していたが、「自分が会ったこともない知らない人が自分の知らない場所で、自分の作品を使って生活している…自分とその人は会ったことも話したこともなくても、自分の器を通してつながりを持てる。そんな職業にとても魅力を感じ陶芸の世界に入った」と話す。
「ギャラリーに行儀よく並ぶ作品からは想像しにくいかもしれないが、実はかなりの肉体労働。窯たきなどにも時間がかかり、生活も不規則になりがち。陶芸家の生活のうちの8割は苦しいことばかりの厳しい仕事だが、私の作品を使っていただいている知らない方から手紙を頂いたり、料理が載った写真を頂いたりすると、嫁に出した自分の作品が頑張っているんだなぁと、残り2割の喜びを感じる。この2割の喜びを満喫するため、8割の「生みの苦しみ」を乗り越え、今回も個展開催に至った」
「今回はストライプシリーズをはじめ、銅釉・チタン結晶釉を使うなど新たに取り組んだ器をご覧いただけるので、気軽に立ち寄っていただければ」とも。
営業時間は12時~20時(今月29日・30日は20時30分まで)。2月2日まで。