映画「パディントン」の日本語吹き替え版で声優を務めた松坂桃季さんらの舞台あいさつが1月16日、TOHOシネマズ新宿(新宿区歌舞伎町1)で行われた。主人公パディントン役の松坂さん、ブラウン夫人役の斉藤由貴さん、ブラウン家の長女・ジュディ役の三戸なつめさんのほか、パディントンも登壇。
ペルーから家探しに来たクマが、イギリス・ロンドンを舞台に、ブラウン一家とドタバタの連続の中で街の人気者になっていく物語。原作は全世界で3500万部を売り上げたマイケル・ボンドの「パディントン」で、製作は「ハリー・ポッター」シリーズを手がけたプロデューサーのデビッド・ハイマン。出演はニコール・キッドマンほか。
「子ども向けの映画だと思っている方は結構びっくりされると思います。パディントンを取り巻く家族の愛や絆がとても美しく温かく描かれていて、見終わった後にすごく幸せな気持ちになります。続編がどうやら作られているようで、僕もまたパディントンに会いたい」と松坂さん。
斎藤さんは「イギリスの女優さんは英語を話されているので長さを合わせる技術的な難しさもさりながら、ブラウン夫人のニュアンスを壊さないようにしながら私が声優を務めさせていただくからには何か良さを乗せられればと思いました」、三戸さんは「初めての声優で、小さいころから大好きだったパディントンというすてきな作品に携われたこととか、クマ語をパディントンと一緒にしゃべれて感無量」と、それぞれコメントする。
壇上では松坂さんが音頭を取って観客とともに三本締めを行い、熊手を持ったパディントンとヒットを祈願。観客の20代女性は「松坂さんはどこかクマみたいな優しい雰囲気なのできっとはまり役だと思うし、いまから見るのが楽しみ」と話していた。