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新宿で50年続く無声映画鑑賞会 昭和の「究極の」メロドラマ上映

無声映画に語りをつける活動写真弁士の澤登翠さん

無声映画に語りをつける活動写真弁士の澤登翠さん

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 紀伊國屋ホール(新宿区新宿3)で12月29日、無声映画鑑賞会「第27回 澤登翠 活弁リサイタル」が開催される。

公演チラシ。上映作は究極のメロドラマ、純愛物語の傑作「月よりの使者」

 無声映画とは映画が発明された直後の音の付いていない作品で、1895~1928年くらいに製作された映画の総称。活動写真とも呼ぶ。日本での製作時期は1899~1935年くらい。震災や戦争などでの消失で現存するのは作られたうちの5~6%の800作前後。

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 当時、無声映画には生演奏が付けられ、さらに日本では語りを付けた。音楽を付けるのが楽士、語りを付けるのを活動写真弁士あるいは映画説明者と呼ぶ。基本的に語りの内容は語る弁士が考え、代々伝わる台本のようなものはほとんど存在しない。この会の弁士・澤登翠さんは40年にわたり第一線で活躍する弁士として国内外で活躍している。

 現在も無声映画鑑賞会は都内で毎月開催されている。新宿では1964(昭和39)年の紀伊國屋ホールの完成時に澤登さんの師匠、故・松田春翠が始め、1982(昭和57)年から澤登さんが引き継ぐ形で50年にわたり続いている。主催するマツダ映画社の松戸さんは「毎年12月29日に開催していることもあり、年中行事のように楽しみにしている方も多く、老若男女多様なお客さまに好評を頂いている」と話す。

 今回の上映作品は入江たか子主演「月よりの使者」(1934年)。「昭和の大女優・入江たか子さんの没後20年の年に当たるので、入江さんにオマージュをささげて、究極のメロドラマを澤登翠の活弁と楽団カラード・モノトーンの演奏で現代によみがえらせる」と松戸さん。

17時30分開場、18時開演。料金3,000円(全席指定)。

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