西新宿の常円寺(新宿区西新宿7)で10月10日、重度の胃ガン宣告された男性の終活を追ったドキュメンタリー映画「エンディングノート」が上映される。
主催はNPO法人「ロータスプロジェクト」。寺をムーブメントのハブにしていこうという活動の一環として同寺で2回目の上映会を開く。
今回、同作品を選んだ理由について、担当者の中山さんは次のように話す。「この上映会は命、人生、環境、共生といった今の問題を取り上げ、それについて考えられるような映画を選んで上映している。今回の映画はタイトルの通り、いつかは取り組まなくてはいけない自分の人生の最期をどう迎えるかがテーマ。終活という言葉も流行(はや)っているが、なかなか取り組めない人も多いのでは。人生の終わりに対して、どんなことができるかを考える機会にしたい」
上映後には20分程度の「振り返り」の時間も設ける(参加自由)。前回は食糧廃棄をテーマにした「もったいない!」を上映し、映画に対する感想や問題提起、アイデアの出し合いなど活発な意見交換が行われた。「今回も観客の方々と自分たちの周りの例や、終活に取り組むステップなどさまざまな意見が出し合えたら」と中山さん。その後、同寺僧侶が映画にちなんだ話を行う。
同作品は、熱血営業マンとして働き67歳で退職した砂田知昭さんが第二の人生を歩み始めた矢先に重度の胃ガン宣告を受け、残された家族と自分の人生を総括するために「エンデ?ィングノート」を実行していく姿を収めたドキュメンタリー作品。監督の砂田麻美さんは砂田知昭さんの娘。自らの死後の段取りを生き生きと駆け抜けていく父と、傍らで見守る家族の姿を記録し続けた。
上映開始は13時と16時30分の2回。料金は1,000円(中学生以下無料)。上映時間は89分。