外食事業を手がけるブルーミングカフェ（千代田区）は6月27日、そばを居酒屋風の立ち飲みスタイルで提供する新業態「さんじゅう」（新宿区歌舞伎町1、TEL 03-3202-1517) をオープンした。

　出店場所は西武新宿駅前通り。店舗面積は13坪で、瓦屋根や木造の引き戸をあしらった外装は、田舎の古民家をイメージさせる。「さんじゅう」の由来は、そばの挽きたて、打ち立て、茹でたての「3」要素と、十割そばの「十」から。

　長野県産のそば粉を使った「もりそば」（400円）は250グラムと「一般的なそば店と比較すると1.5倍ほどの量」（大山信一店長）。夜メニューの「〆もりそば」（300円）180グラムは、「飲んだ後にちょうどいい」（同）という。宮城県石巻市から届くクジラを使った各種おつまみ（600円〜1,000円）なども取りそろえ、中でも尾びれを調理した「くじらおばけ」（1,000円）は、「コラーゲン豊富で『プリプリ』とした食感と噛むほど甘味が増す珍品」（同）とも。

酒類はエビス生ビール（500円）、そば湯で割ったイモ焼酎（400円）などに加え、日本各地のローカルな酒（600円）や、そば茶と麦焼酎の前割り（400円）なども取りそろえている。想定客単価は昼＝500円、夜＝1,500円。

　大山店長は「『江戸時代のファストフード店』という感覚で、気軽に立ち寄れる店づくりを目指す」と話す。1号店の出店を機に自社ブランドとして育成し、今後は都内を中心に多店舗展開も視野に入れているという。

　営業時間は8時～23時（金曜、土曜、祝前日は翌5時まで）。