新宿駅南口の全労済ホール「スペース・ゼロ」(渋谷区代々木2、TEL 03-3375-8741)で、6月11日から「20周年スペシャル ラフカット2014」が開催される。
同プロジェクトは、「プラチナ・ペーパーズ」を主宰する脚本家・演出家の堤泰之さんが、「舞台に立つチャンスを探りながらエネルギーをもて余している役者たちのために、力試しの場を提供したい」という思いから1995年にスタート。全キャストをオーディションで決定し、参加する俳優がほぼ全員メインキャストとなるよう、全4話オムニバス、各話30分程度の短編という形式をとる。これまで佐藤二朗さんや荒川良々さんなど、現在テレビドラマや映画で活躍する俳優も数多く輩出している。
毎回プロジェクトの趣旨に賛同した劇作家がオーディションから立ち会い、自らの目で選んだ俳優に合わせて脚本を書き下ろす。20周年スペシャルとなる今回は、これまで上映された好評だった舞台の中から、鴻上尚史さんの「アンデスの混乱」(2009年)、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの「13000/2」(1996年、2002年)、松尾スズキさんの「洞海湾」(1997年、2002年)、堤泰之さんの「紅葉狩り」(2008年)の4作を再上演する。スペース・ゼロの吉田幸三さんは「チケットはいつもは役者さんの手売りによるところが大きいが、今回はテレビや映画でおなじみの大物作家さんたちが手がけた作品の再上映ということもあってか、いつにもましてインターネットでの売れ行きが好調と聞いている」と話す。
「上演後のアンケートでは『舞台の“熱”に影響され、自分ももっとがんばろうと思った』という若者からの感想が寄せられることも」と吉田さん。「通常の芝居と違い1話約30分と短く、4話オムニバス形式になっているので演劇初心者の方でも見やすいと思う。有名作家の脚本と可能性を秘めた役者の演技を気軽に楽しんでいただけたら」とも。
上演時間は6月11日~12日=19時、14日=14時、19時、15日=14時。料金は3,800円(全席指定、前売当日共)。スペース・ゼロチケットデスク、チケットぴあ、ローソンチケット、CoRichチケット!で発売中。問い合わせはオフィス・REN(TEL03-6380-1362)まで(平日12時~18時)。6月15日まで。