新宿のP3 art and environment（東京都新宿区四谷4 TEL: 03-3353-6866）にて1月１６日より「オノ・ヨーコ　北海道のためのスカイTV」が開催されている。本展は、同ギャラリーのプレオープンによる特別展で、オノ・ヨーコさんの「北海道のためのスカイTV」を再構築して展示している。

　「北海道のためのスカイTV」は2005年に北海道の「十勝千年の森」に残る開拓民の廃屋に恒久設置したインスタレーション作品。展示風景を映した写真や十勝の空をライブに映すTVモニタ、さらに作家自筆による15の言葉「青い部屋のイヴェント」で森のような空間をつくり、鑑賞者はオノ・ヨーコのインストラクションに沿って空間を巡ることができる。また、東長寺境内入口には「念願の木」や「雲の曲」といった作品も展示。

　「P3 art and environmentは1989年4月、四谷四丁目の萬亀山 東長寺の開創400年記念事業の一環として活動を開始。2000年からは独立して全国のさまざまな場所でアート・プロジェクトを企画制作しているが、東長寺の文化・災害復興支援活動の一翼を担うことになり、同寺の向かいにギャラリーをあらたにオープンさせていただいた」と担当者の伊藤忍さん。

　「本展は、新作インスタレーション『Forest Walk』をメインに、十勝で作品が設置されている昭和20年代に建てられた開拓農家のディテール写真と十勝の空のライブ映像を配置して、屋敷が物語るその時代の北海道の暮らしや雰囲気を想像できる構成となっている。十勝に設置している作品はすべて再構成して展示しているので、オノさんの手書きのインストラクションに従って、さまざまに想像をめぐらせて欲しい。東長寺境内に置いた『念願の木』は、願い事を書いて木の枝に結わえ付けると、会期終了後にオノさんの恒久設置作品であるアイスランドのイマジン・ピース・タワーに送られ、光の束となって北極圏の空に投影される。是非多くの方に足を運んでいただければ」とも。

開催期間 は2014年１月16日(木)～3月 22日(土)の木金土(日～水は閉館)
開館時間 は12:00?19:00　東長寺敷地内展示は17:00まで
入場は無料