新宿南口の「ギャラリー新宿座」(新宿区新宿4、TEL 03-3356-8668)で1月7日から、フォトグラファー中山達也さんの写真展「ゾンビの肖像」が開催される。
Kindle版の写真集発売に合わせ開催する同展。東京六本木ミッドタウンの向かいにあるバー「Night Gallery Cafe CROW」(港区六本木7)が、毎月最終日曜日に「ゾンビバー」となり、店のゾンビスタッフと来場客が500円のメイクチャージを支払いゾンビと化し、毎回「異様な盛り上がり」を見せる。2013年の1月にこのゾンビバーの存在を知った中山さんは、2月から毎月ポートレート撮影を行っている。
「本格的とは言えない簡単なゾンビメークを施された『普通の人々』が、普段さらしている顔を少し汚すだけで、まるで私が仕事で撮影している俳優やモデルのように堂々とレンズに飛び込んでくることにとても感動した。この写真作品の裏テーマは『普通の人々の肖像』。写真は物理的な目の前の表層しか写りませんが、今回の肖像写真群は写真に写ったゾンビメークを素通りして、覆い隠したはずの素顔が浮かび上がってくるような不思議なものになっている」と中山さん。
「この写真達は、2013年に東京に存在した人間達の記録でもある。337枚の『普通の人々』の写真達に囲まれて、写真の持つ奇妙な力をより多くの方に感じていただけたら」とも。
営業時間は12時~20時。月曜休廊。入場料500円。1月19日まで。