新宿サンモールスタジオで12月7日から上演される演劇「羊人間 012」のチケット販売が開始されている。
「羊人間 012」はアニメーション監督の森本晃司さんと気鋭の劇作家で劇団ムシラセを主宰する保坂萌さんがタッグを組み、映像とリアルが融合した新たな舞台空間を表現する。音楽は田村歩美さんのソロプロジェクト「たむらぱん」が担当している。
同作品のテーマは「進化」。ひとりの人間から、あるとき分裂した11人の「分裂人間」たち。姿形も違えば、歩んできた人生もまるで違う。彼らはとあるバーで、いつものように集まり、自分とは違う人生を歩み、ときに互いの人生についてアドバイスをしあい、情報交換をしあう。だが、その日あるひとりの分裂人間が発した「もし分裂した自分たちを一人に絞るなら、誰を残す?」、11人それぞれの人生には、それぞれが抱えた苦悩があり、だが、魅力もある。その問いかけは同時に「どんな人生が一番いいのか?」という根源的な問いを分裂人間たちに投げかける。結論が出せずにいる11人のうちの1人が倒れ、存在しなかったかのように姿を消す、というストーリー。
「この舞台を実現するために脚本演出から完全にタッグを組むのは小劇場で独自の演出スタイルを駆使し、人間の内面を深くえぐる作品を生み出す気鋭の女性劇作家・保坂さん。世界のアニメーションをリードし続ける森本さんの得意とする『不可思議な空間』を生み出し、映像と演劇の2つの異端な才能の出逢いがバーストし、誰も見たことのない舞台劇が誕生する」と同公演担当者。
「今回の舞台は単なる舞台上の演劇にとどまらず、この舞台のために制作した実写映像を使用。舞台では、人間の進化と本質を問うテーマを真っ向から描き、映像では、現実なのか夢なのか?想定している解釈を越えた、『森本晃司ワールド』全開の異世界へ導く。ぜひ多くの方に足を運んでいただけたら」とも。
チケットは、全席自由=5,500円。上演時間やチケット購入方法はホームページで確認できる。全15ステージを予定。12月16日まで。