四谷区民ホール(新宿区内藤町87、TEL 03-3351-2118)で8月8日、韓国伝統音楽・邦楽・雅楽・ジャズ即興演奏・ダンスを通じてアジアとヨーロッパを繋ぐことを目的としたコンサート「ユーラシアン エコーズ 第2章 ~日韓+欧、ユーラシアの響き~」が行われる。
当イベントは、主催でもありコントラバス奏者として出演する齋藤徹(さいとう てつ)が、21年前に企画し、東京とソウルで実施したコンサート「ユーラシアン弦打(つるうち)エコーズ」に参加したメンバー5人が再結集。演目は、韓国伝統音楽に触発され、齋藤徹が故 金石出(キム・ソクチュル)に捧げた代表曲「STONE OUT」2013年版の演奏と、さまざまな組み合わせで表現の可能性をさぐる「即興」の2部構成。
出演者は、国立国楽管弦楽団の芸術監督もつとめる打楽器奏者の元一(ウォン・イル)、伝統楽器を用いて音楽の垣根を越え活躍するへーグム奏者の姜垠一(カン・ウニル)、アジェンやコムンゴ奏者の許胤晶(ホ・ユンジョン)、アルトサックスにおける即興演奏の姜泰煥(カン・テファン)、国際的に活躍するダンサー南貞鎬(ナム・ジョンホ)。日本からは、コントラバス奏者としても、ボーダレスな姿勢で現代の邦楽を代表する17絃奏者の沢井一恵(さわい かずえ)、新進気鋭の琴(こと)カルテット螺鈿隊(らでんたい)が出演。また、ピナ・バウシュ舞踊団のソリストを長くつとめるダンサーのジャン・サスポータスが加わり、日韓の地域性を越え、ヨーロッパ、北アフリカまで文化の交流がイベントの奥行きを拡げる。
「伝統の持っている真の力強さ、本物の伝統のみが持っているしなやかさと過激さ、そこに現代のダンスや音楽が真摯に絡んでいきます。このイベントで今の私たちをキッチリ刻印することで、観客を『今でも、ここでもない、私でもない』ところへ気持ちを持って行くことが出来れば」と斎藤さん。
18:30開場。19:00開演。料金は、前売=3,500円、当日4,000円。学生は、前売=3,000円、当日3,300円。全席指定。