夏目漱石生誕150周年にあたる2017年2月の開館を目指して「漱石山房(仮称)」記念館の整備を進める新宿区が7月14日、「漱石プロジェクト」の第1弾として姜尚中(カンサンジュン)さんによる講演会とシンポジウムを開催する。
漱石は1867(慶応3)年2月に牛込馬場下横町(現在の喜久井町)で生まれ、1916(大正5)年12月に早稲田南町で他界。新宿の街で生まれ育ち、生涯を閉じた。そうしたことから新宿区内に、漱石を発信する「活気とにぎわいのある」記念館を創設する。記念館では、書斎を再現するほか常設展や企画展を開き、図書室やカフェを設置する予定だ。
当日は2部構成。第1部では姜さんが「漱石と現代」をテーマに講演を行い、第2部では、「ともに創ろう、『漱石山房』記念館」をテーマに朝日新聞社記者の牧村健一郎さんがコーディネーターを務める。パネリストは作家の半藤一利さんや中山弘子新宿区長など4人である。東京フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスターによる演奏もある。
会場は早稲田大学大隈記念講堂大講堂(新宿区西早稲田1)。開演14時。入場無料。詳しくはホームページで確認できる。