新宿西口にある書店「ブックファースト新宿店」(新宿区西新宿1、TEL 03-5339-7611)は12月4日、松岡正剛さんのトークイベント「本と本屋と本読みと 今こそ話そう、松丸本舗閉店と未来について」を開催する。会場は、同店隣のモード学園コクーンホールB。
松岡さんは1944(昭和19)年京都生まれ。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、現在は編集工学研究所所長、イシス編集学校校長を務める。2009年10月、松岡さんプロデュースによる書店「松丸本舗」が丸善・丸の内本店の4階にオープン。本の並びや棚づくり、イベント開催など、本と人とをつなぐさまざまな実験を試み、「客単価日本一」との評判を呼ぶようになったという。しかし、丸善とジュンク堂書店の合併などもあり、今年9月に閉店した。
同イベントは、「松丸本舗」で行われた実験的な試みや、さまざまな活動の記録、閉店を惜しむ著名人のメッセージなどをまとめた単行本「松丸本舗主義」の刊行を記念して開くもの。
出版元である青幻舎(京都市中京区)の担当者は「松丸本舗は松岡さんならではの方法論が実践された場所として多いに世間の注目を集めたが、出版業界の大きなうねりに飲み込まれて閉店することになってしまった。松岡さんと親交のある弊社の編集担当が相談させていただいたところ、本としてメッセージを残す形に行き着いた」と話す。
当日は松岡さんによる講演会形式で進行。映像を使った説明なども予定されているという。「書籍に収まりきらなかった思いを語っていただくものになる予定。ディープな裏話が聞けるのではと、個人的にも期待している」とも。
開催時間は19時~20時30分(開場は18時30分)。参加費は1,000円。定員は先着500人。会場では「松丸本舗主義」のサイン本販売も行われる。参加券はブックファースト新宿店で販売中。その他詳細はブックファースト新宿店のホームページで確認出来る。