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映像と音楽でつづる舞踊家ピナ・バウシュさんの軌跡-新宿で追悼企画

ピナ・バウシュ ブッパタール舞踊団「VOLLMOND」より©A・I Photo by Naoto Iijima

ピナ・バウシュ ブッパタール舞踊団「VOLLMOND」より©A・I Photo by Naoto Iijima

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 新宿文化センター(新宿区新宿6、TEL 03-3350-1141)大ホールで6月30日、「ピナ・バウシュ トリビュート 映像と音楽で綴(つづ)る舞踊家ピナ・バウシュの軌跡」が開催される。主催はパルコ(渋谷区)。

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 ピナ・バウシュさんは、1940年ドイツ西部ゾーリンゲン生まれの舞踊家。14歳でフォルクバンク芸術学校に入学、1959年~1962年にニューヨークに留学。1973年からブッパタール私立劇場舞踊監督を務めた。1977年のナンシーフェスティバル出場をきっかけに国際的に注目を集めるようになる。日本でも計11回公演を行った。2009年6月30日に急逝した。

 今回のイベント開催について、パルコの三宅彰さんは「20年以上にわたり来日公演を行い、多くの感動を与えてくれたピナに、何か日本でも追悼のための催事が開催できないかと思ったことがきっかけ。晩年のほぼ全てのピナ作品に楽曲を提供していた三宅純さんに相談させていただいたところ、催事への出演を快諾いただき、さらに実現に向けて支援を頂いた。ブッパタール舞踊団の現芸術監督ドミニク・メルシーさんにもお会いし、東京での追悼催事開催の許可を頂くと同時に舞踊団、ピナ・バウシュ財団からもさまざまな協力を頂き、実現に至った」と話す。

 当日は、ピナ・バウシュさんの軌跡を映像とトリビュートコンサートの2部構成でたどる。

 第1部は、映像作品「カフェ・ミュラー」を上映。1985年にブッパタール市立オペラ劇場で行われた公演を、ピナさん自身の監修の下に収録したもの。フルコンサート仕様の音響設備での上映は、日本初。「ダンサーとして絶頂期にあったピナが主演し、ソロを踊る貴重な映像。ピナの代表作であり、ダンス・演劇界の歴史に名を残す最高傑作の一つと言われている」という。

 第2部は、ピナさんの一連の作品に仕様された楽曲などをライブ演奏する「トリビュートコンサート」。出演は、「ラフカット」(初演2005年)以来、ピナさんの舞台作品に楽曲を提供してきた三宅純さん、ブルガリア民族歌唱を代表するグループとして知られる「ブルガリア・コスミック・ヴォイセズ合唱団」、映画「PINA ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」で使われた楽曲「tHe heRe aNd afTer」に参加したフランスのシンガー、リサ・パピノーさん。そのほか、落合徹也ストリングス、バカボン鈴木さん、伊丹雅博さん、yoshie*さん、宮本大路さん。サウンドエンジニアは、坂本龍一さんの公演も手掛けるzAkさんが担当する。

 パルコの三宅さんは「生前、新宿文化センターで多くの公演を行ったピナが亡くなって間もなく3年。映画を通じて新たにピナを知った人、昔からのファンの方、若者から大人までより多くの方に来場いただき、皆さんにとって特別な一日になれば」と話す。

 14時30分開場、15時30分開演。料金は4,900円(全席指定)。

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