三越伊勢丹ホールディングス(中央区)は6月20日、伊勢丹新宿本店(新宿区新宿3、TEL 03-3352-1111)に「店舗休業日」を設けると発表した。設定日は、8月の毎週火曜日で、8月16日を除く2日・9日・23日・30日の4日間。
「90年代以降、小売業全体が営業機会を拡大する流れの中、百貨店も営業時間の拡大、店舗休業日の縮小、廃止を行ってきた。同時に、店頭で働く販売員数が薄まることにより結果として、お客さまへの接客・サービスレベルの低下を招いてきたことも否めない」と同社広報担当者。
店舗休業日を設定する目的として、営業日に販売員を厚く配置し質の高いサービスを提供することで「お客さま満足の向上」と、独自性のある強い体質を持つ企業となり「企業価値の向上」を目指すという。
同店の「週1回の休業日」導入は、2003年に定休日を廃止して以来8年ぶり。電力使用量の多い8月に実施することで、15%削減目標の達成が可能となるという
9月以降の実施は、顧客の反応や売り上げの影響を検証し今後検討していく。