コニカミノルタプラザ(新宿区新宿3、TEL 03-3225-5001)で4月27日より、写真展「軍艦島全景-未来の記憶」が開催される。
軍艦島は、1974(昭和49)年に炭坑が閉山され、以降35年間、無人の廃墟となっている長崎の島。最盛期には世界最高の人口密度を誇り、国内初の鉄筋コンクリート造アパートや海底水道、屋上庭園、可動式桟橋などを造り上げた最先端の島だった。その後打ち捨てられた島は、「都市社会の未来を暗示する『未来の記憶』とも呼べる」(同館担当者)。
同展では、等身大の大パネルや島のあらゆる現状をとらえた約50点の写真を展示し、軍艦島映像作品、プロジェクターによる軍艦島映像の上映を行う。ほかにも、軍艦島概説パネル&操業時の写真、軍艦島 500分の1模型、軍艦島の石炭、軍艦島のパチンコ店で使われたドル箱などを展示。DVD作品、書籍、軍艦島Tシャツ、ポストカードなどの記念限定グッズも販売する。
同館担当者は「閉山時の姿がそのまま残った島内は、記憶に風化しつつある昭和を克明に残した昭和のタイムカプセルであり、同時に壮大な歴史が封じ込められた20世紀のタイムカプセルでもある」と話す。「過去から未来へ向けての生きる指針としてここに展示する」とも。
開催時間は10時30分~19時(最終日は15時まで)。5月10日まで。