運転代行サービスに新風-現役引退後の富裕層個人ターゲットに

現役引退した富裕層に向けた新サービス「おかコール」は「お抱え運転手を呼べ!」の意味

現役引退した富裕層に向けた新サービス「おかコール」は「お抱え運転手を呼べ!」の意味

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 自家用自動車の運転請負業を手がける「おかかえ運転手株式会社」(新宿区新宿5、TEL 03-3356-5440)は、送迎車利用の経験がある企業のトップマネジメント層の定年退職者や事業成功後に引退を選んだ層などに特化した運転請負サービスを始めた。

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 同サービス名は「おかコール」。同社運転手が依頼主指定の場所に出向き、依頼主の自家用車を運転して温泉旅行やゴルフなどの送迎サービスを行うもので、時間単位のスポットや年間契約のレギュラーの2タイプを用意し、「きめ細かな対応を心がける」(椎名社長)という。来年9月期までに年間3,500件の受注を取り、年間売り上げ7,000万円を目指す。

 同様のサービスは法人企業の役員向けが一般的で、現役引退後の富裕層個人を特定の対象にしたサービスは「前例がない」(同)というが、かつて送迎車サービスを経験した企業役員などの団塊世代が定年を迎えたことで、「想定対象者数の拡大と顧客ニーズなど市場性がある」(同)と判断し積極的に市場開拓していくという。富裕層の入居が想定される有料老人ホームや同層を顧客に持つ高級車販売業などへの売り込みを中心に、リタイアした団塊世代をターゲットとする企業と提携・連携を目指す方針。

 1億円以上の資産を保有する日本の富裕層は約147万人(2007年メリルリンチ調べ)。人口減少にもかかわらず年率5%で増え続けている現状に椎名さんは「現役リタイアした富裕層の中には『子どもには面倒みてほしくない』との声が強く、1人で外出したい気持ちを持っている。そこをビジネス機会ととらえ、成功者のプライドを側面から支援していきたい」と話す。

おかかえ運転手

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