JR線新宿駅新南口に、JR東日本(渋谷区)が180メートル級の高層ビルを含む延べ約11万平方メートルの複合施設建設を計画していることが明らかになった。
現在、新宿駅南口周辺では基盤整備事業が進められているが、同社は人工地盤施設上に、高層ビルや多目的ホール、緑地帯などを含む複合施設建設を計画中で、2011年度着工、2016年春の完成を目指している。
高層ビルは人工地盤東側(現在の新南口駅舎部分)に建ち、地下は駐車場、4階までの部分が人工地盤西側に建設・整備される「交通ターミナル」とつながる構造になっている。人工基盤中央部は「地域うるおいゾーン」と名付け、美術展や演劇などを開く多目的ホールの建設や、緑地広場、保育所などの整備を検討している。高層ビル東側のタカシマヤタイムズスクエアへの通路も整備する。高層ビル上部は180メートルの高さで、1階~4階は店舗、5階以上にオフィススペースを設ける予定。
人工地盤と交通ターミナルの建設・整備は小田急建設JVや大手ゼネコンが施工し、人工地盤は2014年度、交通ターミナルは2015年度に完成予定。交通ターミナルは4層で、下からホーム、歩行者スペース、一般車・タクシー乗降場、高速バスターミナルが設けられる。
JR東日本はまだ正式な発表を行ってはいないが、同社による地域住民への説明会などから、同計画が明らかになった。