伊勢丹新宿店（新宿区新宿3、TEL 03-3352-1111）で11月7日より、リヨンとブルゴーニュで注目を浴びる若い食のクリエーターたちに焦点を当てた「フランス展」が始まった。会場は、本館6階催物場。

　同展は、昨年の同店120周年を記念して7年ぶりに再開されたもので、今年のテーマは「進化するフランス」。「食の都」として多彩な食材が集まるリヨンと、「ワインの王様」と呼ばれる逸品を生み出すブルゴーニュで、伝統と自然を尊重しながら革新に取り組む若手料理人たちの作品を紹介している。

　リヨンから来日し料理を提供しているのは、ミシュラン2つ星のモダンフレンチ・レストランを経営するニコラ・ル ベックさん、市内で50軒ものレストランにパンを卸しているフィリップ－マーク・ジュクトさん、最年少で「ルレ・デゼール（菓子職人国際協会）」の会員認定を得たセバスチャン・ブイエさん、同市を代表する「ショコラティエ（チョコレート職人）」のフィリップ・ベルナシオンさんの4人。

　ルベックさんは「スズキのポシェ、貝類のジュと蛸のマリニエール」(2,100円)、「りんどうの根をまとったマグレ鴨 黄色く甘い大根とともに」（2,625円）など、ジュクトさんはパンオノア（＝くるみパン、840円）、パンドミー（1,050円）など、ブイエさんは「サレ･シュクレ デセールセット」（1,470円）、「マカロンフォンデュ」（945円）など、・ベルナシオンさんは「エヴァンタイユ」（＝アーモンド風味のダコワーズ生地でガナッシュクリームを包みこんだチョコレートケーキ、525円）などを提供。

　ブルゴーニュ特集では、同市の中心部「コート・ドール（黄金の丘）」の醸造家パスカル・マルシャンさんが熟成・育成を手がけた希少なワインや、「エシェゾーのクリマ」（最高級ワインを産出する畑の一区）を持つ小規模生産者クレール・ノーダンさんの赤ワインなど、約300種を取りそろえている。

　開催時間は10時～20時（最終日のみ18時まで）。今月12日まで。

伊勢丹