トレンドマイクロ(渋谷区代々木2、TEL 03-5334-3600)は「ウイルスバスター2008」を発表するとともに、9月11日にビジネス戦略記者発表会を行った。
コンシューマー向け総合セキュリティーソフトとして広く知られる同製品はバージョンアップを行い、最新のウイルスをブロックするほか、フィッシング(偽サイト)やブラクラと呼ばれる危険なURL、ダウンロード時の問題など、ウェブサイトを中心にした不正プログラムの活動を事前に察知し排除する機能を強化した。発売は10月26日。
同社が発表した「ウイルス感染被害レポート2007年上半期」によると、「ウェブサイトからのダウンロード」「ウェブサイトへの情報送信」など、ウェブサイトが関係する感染被害が上位10位をすべて占めるなど、最近は「ウェブサイトの脅威」(同社)が深刻になっている。同社では従来のパターンファイルによる対策に加え、新たなアプローチ方法である「Webレピュテーション技術」と「不正変更の監視機能」を組み合わせる「3段階プロテクション」を実現したという。
セキュリティーソフト開発の今後について、同社広報担当者は「巧妙化し、潜伏化していくインターネットの脅威を防ぐため、既存の対抗方法だけでなく、新たな対抗策を加え、ユーザーがより安全にインターネットを利用できる環境構築を目指す」と話している。