新宿区立しんじゅく多文化共生プラザ(新宿区歌舞伎町2、TEL 03-5291-5171)は、2月7日、歌舞伎町の新宿区立大久保公園で、「多文化防災フェスタしんじゅく2015」を開催する。
新宿区に暮らす外国人は約3万5000人、区民の約11%を占めるといわれる。同プラザは、彼らが日本語を学んだり、日本文化や地域の情報を収集・交換する場で、日本人と外国人が交流し共生について考えるイベントを定期的に行っている。
「防災」をテーマに設定したのは今年が初めて。これについて新宿区地域文化部多文化共生推進課の清瀬友之さんは、「学識経験者や外国人団体などから構成される会議で、災害時の外国人支援をテーマに話し合う中、外国人向けに防災訓練やワークショップを実施する案が挙がった」と話す。「国によっては地震がなかったり、消火器を握った経験のない方もいる。多文化交流の場を生かしつつ、楽しみながら防災知識を学んでもらうのが狙い」とも。
会場では起震車による地震の模擬体験や、救急救命・AED、消火器の体験、消防服試着など、さまざまなプログラムを用意する。また歌やダンス、民族楽器演奏が行われる国際交流ステージ、絵本の多言語読み聞かせ、外国人向けの消費者トラブル防止講座なども実施。さらに会場内には、中国、韓国、ミャンマー、ネパールなど各国料理の屋台が並ぶほか、スタンプラリーも行われる。
「ご家族で気軽に参加できるイベントも用意しているので、楽しく防災体験をしていただければ。もちろん日本の方もぜひ参加して、防災意識を改めて高めてほしい」と清瀬さん。
開催時間は10時~15時。参加無料、申し込み不要。雨天中止。