東京オペラシティ アートギャラリー(新宿区西新宿3、TEL 03-5777-8600)で、2015年1月17日から「スイスデザイン展」が開催される。
ビクトリノックスの歴史的モデル《オフィサーナイフ》1897年
1864年に日瑞(日本・スイス)修好通商条約が締結されて以来、両国は貿易や産業、科学、文化など多岐にわたって交流を行っており、国交樹立150年にあたる今年、各地でさまざまな記念事業・イベントが行われてきた。
スイスイヤーの締めくくりを飾る同展は、1864年を導入に、草創期から開花期を経て現代に至るまでのスイスデザインの全貌を紹介する。同ギャラリーの担当者によると、これだけ大規模な展示は国内初の試みだという。
鉄道や航空、時計や靴、家具、ファブリックなど世界的ブランドのデザインを通して、ものづくりの歴史や背景、思想を紹介するほか、近年のスイスデザインアワード受賞作品からスイスデザインの歩みと“現在”を探る。またル・コルビュジエとマックス・ビルという二人の巨匠のデザイン哲学にも迫る。
「普段意識せずに見たり使ったりしている身近なものが実はスイスのデザインだった、という発見もあるのでは」と担当者。「建築、グラフィック、タイポグラフィーなどテーマ別のギャラリートークも実施する。箱根登山鉄道が範としたレーティッシュ鉄道の版画や歴代のビクトリノックス(スイスアーミーナイフ)も登場したりと、マニアックにスイスデザインを楽しめるはず」とも。
入場料は一般=1,200円、大・高生=1,000円、中学生以下無料。開館時間は11時~19時(金・土は20時まで/最終入場は閉館30分前)。月曜(祝日の場合翌火曜)および2月8日休館。3月29日まで。