紀伊國屋書店新宿南店(渋谷区千駄ヶ谷5、TEL 03-5361-3301)6階イベントスペースにて、小説「優雅なのかどうか、わからない」(マガジンハウス)の刊行を記念し、9月23日に著者の松家仁之(まさし)さんと建築家の中村好文さんによるトーク&サイン会が開催される。
松家さんは1958年生まれ。新潮社時代に新潮クレスト・ブックスや季刊誌「考える人」を創刊し、小説家デビュー作「火山のふもとで」で2013年に第64回読売文学賞を受賞する。小説第3作となる本書は、48歳で再び独身となり、古い一軒家を自分好みに改装して住み始めた男性が、かつての恋人との再会をきっかけに生き方を考える物語。雑誌「Casa BRUTUS」に連載された同名小説の単行本化となる。
1948年生まれの中村さんは、1993年「諸職の技術を生かした住宅」で第18回吉田五十八賞特別賞を受賞。伊丹十三記念館(愛媛県)の設計も手がける。住宅建築のほか家具製作も行い、エッセイストとしても活躍する。
「新宿南店の仕入担当に松家さんの熱烈なファンがおり、今回のイベントを企画した」と広報担当者。「想像力をかき立てられる家や生活の緻密な描写が、本書のもう一つの読みどころ。中村さんの著作にも表現や考え方に共通する部分があるので、興味深いトークになるのでは」とも。
同店で本書および中村好文さんの著作を購入すると、トークイベント終了後のサイン会に参加できる。
開場14時30分、開演15時。入場無料。座席予約は電話(03-5361-3313)にて受け付け中(先着40名)。立ち見での観覧も可。