夏目漱石生誕の地(新宿区喜久井町1)に期間限定でオープンしている「生誕地で見る漱石ギャラリー」の土産物として販売されている、新宿中村屋(新宿区新宿3)製の夏目家の家紋を刻したオリジナル月餅が人気を呼んでいる。
月餅は、区民らによる「漱石山房を考える会」が、漱石のパネル紹介と初版本などを展示するギャラリーを開くにあたり、新宿中村屋に製造を依頼したもの。喜久井町の地名の由来ともなった夏目家の菊をあしらった家紋「菊井桁」が配されている。価格は1箱6個入りで870円。
6月4日のオープン以来、これまでの入場者数は500人を数え、月餅は100箱を超える売り上げを記録している。オリジナル月餅の販売は同所だけであるため、地方からの発送依頼も増えてきたという。
同会副会長の加藤さんは、「新宿にゆかりの深い漱石と、新宿でも代表的な老舗の中村屋とのコラボレーションが奏功して、漱石は新宿を代表する文化人ということを改めて多くの方々に発信する力強いツールとなっている」と話し、同会で今後行っていくイベントをはじめ、漱石に関連したイベントなど、販売網の拡大も検討しているという。
ギャラリーの開設は7月30日まで。10時~18時。入場無料。無休。問い合わせは漱石山房を考える会(TEL 03-3207-9575)まで。