新宿大ガード近くにある「誠メガネ新宿店」(新宿区西新宿7、TEL 03-6908-8428)で5月15日、泣く時間を共有するイベント「涙活」が開催された。
「涙活」とは、「能動的に涙を流す時間を設け、心のデトックスを図る活動」のこと。離婚式プランナーの寺井広樹さんが提唱し、今年1月より定期的に開催してきた。
8回目となる今回のテーマは「親子」。開場に設けられた30席は、30~60代の男女で満席となった。イベントは「涙ソムリエ」の嵯峨崇司さんによる詩の朗読からスタート。続けて、嵯峨さんがテーマに基づいてチョイスした2~6分程度の「泣ける動画」を6本続けて上映。暗くなった場内には、1本目の途中から鼻をすする音が次第に響き始めた。
今回はサプライズゲストとして、韓国出身の男性シンガー・ソングライター、Kさんが登場。「祖父と祖母へ捧(ささ)げた楽曲」という新曲「ハラボジの手紙」についてエピソードを語った後、生歌を披露。プログラム終了後は、参加者同士で「涙友交流会」が行われた。
今回、初めて参加したという20代女性は「知らないうちにストレスがたまっているとは思うが、映画や漫画で発散するほど感じているわけでもない。今回のイベントをテレビで知って、良い機会だと思って参加してみた。2本目の動画が自分の境遇と重なって泣いてしまった。機会があればまた参加してみたい」と話した。
今回2回目の参加だという60代男性は「この歳になると涙もろくなる。今日もたくさん泣いてしまった。涙を流すことは生理学的にも良いことらしいので、また参加したい」と話した。
今後の「涙活」開催スケジュールなどは公式ホームページなどで確認できる。