西新宿にある損保ジャパン東郷青児美術館(新宿区西新宿1、TEL 03-5777-8600)で4月20日より、企画展「オディロン・ルドン-夢の起源」が開催される。
オディロン・ルドンは、フランス象徴主義を代表する画家。外界と現実を重視した写実主義が台頭する中、内面を重視し、夢の世界を描いて注目を集めたことで知られる。同展では、幻想的な作品約150点を展示。実証的な自然科学への関心にも焦点を当てながら紹介する。
会場は3部構成で、若いルドンに影響を与えた故郷ボルドーや、最初の師であるスタニスラス・ゴランらに関する資料や作品を展示する「幻想のふるさと、ボルドー -夢と自然の発見-」、ルドンが世間の注目を集めることになった白黒の木版画や石版画を紹介する「怪物たちの誕生-『黒』の時代-」、油彩やパステルを使い、色鮮やかな表現になった時期の作品群を展示する「闇から光へ-色彩のファンタジー-」を予定。
関連イベントとして、同展を監修した山本敦子さん(前岐阜県美術館学芸部長)による開催記念講演会「ルドンにおける科学と自然」(5月18日14時~、参加無料、定員200人)や、ボランティアガイドと対話しながら鑑賞を楽しむ「ギャラリー★で★トーク・アート」(6月3日14時~、参加料=800円、定員20人程度)なども行う。
開催時間は10時~18時(金曜は20時まで)。月曜休館(4月29日、5月6日は開館)。料金は、一般=1,000円、大学・高校生=600円など。6月23日まで。詳細は公式ホームページで確認できる。