西新宿のNTTインターコミュニケーション・センター（新宿区西新宿3、TEL 0120-144-199）4階特設会場で11月17日、高谷史郎さんと高木正勝さんによるトークイベント「『明るい部屋』をめぐって 映像／記憶／音楽」が開催される。

　「明るい部屋」は、アーティストグループ「ダムタイプ」の創設メンバーである高谷史郎さんが初めてソロ監督を務めたパフォーマンス作品。フランスの批評家、ロラン・バルトによって書かれた同名の写真論へのオマージュとなっているという同作は、2008年にドイツで開催されたフェスティバル「Theater der Welt」からの招聘（しょうへい）を受け、初演された。その後、改訂を重ねながらマドリッドやバルセロナ、マルセイユ、滋賀のびわこホールなどで上演され、絶賛されてきたという。

　今回のトークイベントは、12月に新国立劇場（渋谷区本町1）で行われる東京初演プレ企画として開催されるもの。当日は、高谷さんと、同劇場で今年10月に上演された森山開次さんのダンス作品「曼荼羅（まんだら）の宇宙」で音楽を担当した高木正勝さんの2人が出演。司会をICC主任学芸員の畠中実さんが務める。

　「高谷さんがダムタイプというグループに所属されていたこともあり、同館オープン当初よりイべントや展覧会などを多数開催してきた。高木さんは、高谷さんや同館の畠中と旧知ではあるものの、一堂に会してトークを行ったことがこれまでなかったので、開催することになった」（ICCの赤坂さん）という。「新国立劇場さんとICCは同じ街区にある。ぜひ上演前のプレ企画として共催しては、と新国立劇場、ICC双方の意向で実現した」とも。

　当日は、今回の作品への関わり方や制作の方法、近年の活動についてトークを繰り広げ、キーワードとなっている映像、記憶、音楽を手掛かりに進行していく予定。

　開演は14時。入場無料。定員は150人（当日先着順）。「明るい部屋」は12月7日～9日に上演。