ビックカメラとユニクロは9月27日、新宿に新業態店舗「ビックロ」(新宿区新宿3)をオープンすることを発表した。
「ビックロ」は、両社がこれまでに培ったノウハウを組み合わせ「今までになかった新しい形のショッピングスポット」を目指すという。今年7月に開業した「ビックカメラ新宿東口新店」の建物名を改め、再オープンする。
ビックカメラの宮嶋宏幸社長は「両社のスタッフで何回も打ち合わせして決めた。『素晴らしいゴチャゴチャ感』をコンセプトに、お客さまにワクワク感や高揚感を提供できれば」と話す。
ユニクロの柳井正社長は「新宿、特に東口は世界有数の繁華街で、国外から観光に訪れる方々が多い街。外国の方々に受けるのは、日本の大衆文化やポップカルチャー。最近は海外製品に押されている家電も日本のお家芸だと考えている。当店に、来日した外国の方々が全員来店するような『グローバル繁盛店』にしていきたい」と意気込みを語った。
建物の売り場面積は約1万5000平方メートル。地上8階、地下3階。これまで改装中だった1階(一部)~3階が「ビックロ ユニクロ新宿東口店」(約3960平方メートル)となり、「ユニクロ銀座店」に次ぐ国内2番目の店舗面積となる。
同店では新たに「ビックロマネキン」を開発。デジタル一眼カメラやスマートフォン、掃除機などを持てるような構造で、ユニクロのファッションとビックカメラの家電を一緒に提案する。9種類、全80体を全館に設置する予定。ビックカメラ売り場でも「暖房機とヒートテックを一緒に販売する」など、全館で「生活必需品としての家電とファッション」を組み合わせて提案する。
そのほか「ビックロ限定の取り組み」として、ビックポイントがユニクロのクーポンと交換できるサービス、スタッフユニホームの統一なども行う。
店舗デザインなどはユニクロのグローバル旗艦店を手掛ける佐藤可士和さんが担当。ユニクロのウェブサイトも手掛ける中村勇吾さんによるインタラクティブモニター「ビックロモニター」や、高得点になるとクーポンを獲得できるソーシャルシューティングゲーム「ビックロベーダー」、「新宿駅史上最大のフロアジャック広告」など、「これまでにない規模の広告展開」も予定するという。
営業時間は10時~22時。