新宿駅の東口と西口を自由に行き来できる「自由通路」の整備に向け、4月から工事が始まる。東京都、新宿区、JR東日本、小田急電鉄は3月22日、発表した。
東西自由通路の整備計画は、新宿駅構内にある長さ100メートルの北通路(青梅通路)を、原稿の幅17メートルから25メートルに拡幅するもので、新宿駅周辺地区の商業地域が鉄道により東西に分断されている現在は、「中央通路」と「北通路」の東西各2カ所、計4カ所の出口は全て改札となっている。改札を通らずに行き来するには、北通路のさらに北約80メートルを並行する東京メトロ丸ノ内線側の地下通路などを使うが、自由通路が完成すれば切符がなくても通れるようになり、距離も短縮される。
両地区の連携を促進するとともに、歩行者の回遊性を確保し「副都心にふさわしい活力とにぎわいに満ちた拠点の創出を図る」(東京都市整備局)ものとして、2008年に区とJR東日本が基本協定を結び事業を進めてきた。終電後、始発までのわずかな時間で作業するため、2020年完成予定の工期は8年近くに及ぶ。