伊勢丹新宿店(新宿区新宿3、TEL 03-3352-1111)本館5階ザ・ステージ#5で現在、日本のものづくりの美しさを紹介する「Japan Texture Exhibition(ジャパン・テクスチャー・エキシビション)」が開催されている。
技や伝統を生かした日本の「ものづくり」「美意識」に受け継がれた優れた製品に、伊勢丹独自の解釈・視点を加え、新しい「日本の魅力」を全館で提案する「ISETAN JAPAN SENSES(イセタン・ジャパン・センスィズ)」。今月6日から始まるこのイベントに先立ち、3月30日からスタートしたのが同エキシビション。
柄・色合い、風合いを特徴に持つ10組のアーティストやブランドの作品が約80平方メートルの会場に展開。「日本ならではのアイテムとしてテキスタイルや紙、ガラスや器など、さまざまな作品が頭に浮かぶ中、従来のトラディショナル一辺倒のジャパン・プロダクトではない、伊勢丹らしい今日的な感性を有したデザインワークを手掛けているアーティストをイメージして作家をセレクトした」と話すのは、同店リビング営業部バイヤーの松本さん。
「鈴木マサルさん(OTTAPINU)は、職人による手捺染(なっせん)の生地や旧式織機で織られたドビー生地など、カラフルで生地本来の魅力にあふれたテキスタイルを展開しており、2006年からは今治タオルと共同で新しいタオルブランドのデザインやディレクションも行っている」と松本さん。染色作家のkatakataさんは、日本の伝統的な染色技法の型染め(型防染)で布を染めて作品を創作しているという。この2人は今回のイベントに向けて新作も用意した。
ガラス工房の「fresco」、京都の老舗紙器メーカーによる箱店「BOX&NEEDLE」などの世界で活躍するブランドやアーティストによる、伝統に裏づけされた技術を生かしながらアート性を高めたアイテムを紹介し、ジュエリー・ボックス・スリム(BOX&NEEDLE、4,200円)、手ぬぐい(Katakatas、1,575円)、生地売り(鈴木マサル、1メートル=7,140円)など作品は店頭で販売も行っている。
「伝統と革新的デザインの融合こそが今後の新しい日本のプロダクトを創造していくテーマ。日本人でありながら、日本のものづくりの存在価値に気づいていないことが多い中、今回の催しを通して『日本のものづくり』の素晴らしさや楽しさを伝えたい」
営業時間は10時~19時(諸般の事情により営業時間が変更する場合あり)。今月19日まで。