コニカミノルタプラザ(新宿区新宿3、TEL 03-3225-5001)で3月5日より、特別企画「マイケル・ニコルズ写真展『Wild Life -Telling Their Story』」が開催される。
ニコルズさんは1952年アメリカアラバマ州生まれの写真家。写真家集団「マグナム・フォト」に参加し、作品は「ローリングストーンズ誌」「ライフ誌」などに掲載される。1996年にナショナルジオグラフィック協会付きのカメラマンとなり、2008年には写真編集顧問に就任。世界報道写真大賞を4回受賞したほか、ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー賞、ピクチャーズ・オブ・ザ・イヤー賞など数々の賞を受賞している。同展は日本での初めての写真展となる。
フォトジャーナリストであると同時に環境活動家でもあるニコルズさんは、著名な動物・環境保護活動家と行動を共にし映像で訴えてきた。野生動物の「声」を届けるために、時には生死をかけて動物たちの素顔を紹介するニコルズさんは「写真界のインディ・ジョーンズ」とも呼ばれる。野生動物の真の姿を捉えるため、トラを撮影する際には赤外線で動物を検知してシャッターを作動させる撮影システムも開発。この装置をトラの通り道に仕掛け、人の気配を嫌う野生動物の真の野性の姿を間近で撮影することにも成功している。
過酷な環境に飛び込み、家族と離れて撮影に取り組むのは写真家としての名声や称賛が目的ではないという。「私が取材する地域では自然環境の破壊が進み、動植物が絶滅の危機に直面している。私の使命は彼らに代わって野生の物語を語ること、彼らの声になることだ」と話す。
同展ではニコルズさんの代表作約25点を展示。「ニコルズさん自身が特に誇りに思っている取材から厳選された動物たちの写真を大型サイズのプリントで展示する。私たちが普段目にすることのできない生態や一瞬の表情を捉えた類いまれな作品をご覧いただき、彼らの物語に耳を傾けてほしい」と同ギャラリー広報担当者。
開館時間は10時30分~19時(最終日は15時まで)。入場無料。今月22日まで。