新宿歌舞伎町シネシティ広場(新宿区歌舞伎町1)で12月2日から、アートイベント「トレジャー・シティ展-新宿の過去・現在・未来を記述する-」が始まった。主催は東京工芸大学のトレジャー・シティ展運営委員会(中野区)。
同イベントは、シネシティ広場に設置した輸送用コンテナを中心に、5つの作品と制作の過程を展示するパブリック・アート展。現代美術、メディアアート、コミュニティデザイン、教育などさまざまな分野のアーティストが集まった。「近年ますます『街を記録すること』や『街をつくること』の社会的重要度が増している。これらをアートやデザインを通して考える」と広報担当者。
参加する作家や団体は関口敦仁さん、笹口数さん+末野宏行さん、笠尾敦司さん、H.584/IAMAS ロカティブメディア・プロジェクト、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科環境デザインチーム。
写真、動画、CG、音声など用いて記録した新宿を3D上にモデル化した作品、思い出横丁がテーマの水彩画作品、新宿全体を映画の舞台としたドキュメンタリー映画など5つの異なる作品を展示する。
同担当者は「新宿という大都市にさまざまな手段で深く分け入り、埋没した財宝(トレジャー)を発見するかのごとく、そこで体験したことを作品化していく。都市を語る方法に一つの解がないからこそ多面的な語りが存在することに意味がある」と話す。「新宿は新しいものが生まれる代償として消滅していくものも多い。この街を独自の手法でとらえ直す」とも。
開催時間は10時~18時(最終日は15時まで。12日=10時~13時はプレス向け展示)。今月15日まで。