「歌舞伎町フェスタ　2008」が10月31日、歌舞伎町シネシティ広場（新宿区歌舞伎町1）など歌舞伎町一帯の4会場で始まった。

　同フェスタは、歌舞伎町から「歌・踊り・笑い」を発信する目的で企画されたイベントで、歌舞伎町ルネッサンスの一環として行われるもの。新宿区、吉本興業、各国大使館などが協力し、歌舞伎町を新たなカルチャーのメーンストリームとして盛り上げようと、さまざまなプログラムを予定している。

　当日15時に始まった歌舞伎町シネシティ（歌舞伎町1）でのオープニングセレモニーで中山弘子新宿区長は「今年は歌舞伎町という街ができて60年という節目。『歌舞伎町』の地名は、この地に歌舞伎座が建つ予定だったためにつけられた。この街のいいところは、どんな文化でも受け入れるところ。消費するだけでなく、このフェスタのテーマの『歌って、踊って、笑って、歌舞伎町に行こう』に沿って、文化を発信もできる街を目指したい」とあいさつした。

　その後、アジアンビューティーとしてCMにも出演する女性サックス奏者・矢野沙織さんのミニライブが行われた。矢野さんは同イベントのテーマ曲「My Baby Shot Me Down」などを、オルガン奏者・金子雄太さん、ドラマー・小松伸之さんとともに生演奏で披露。地元の人々を中心に観光客も多く集まった会場は拍手にわいた。

　期間中、会場にはさまざまな国の屋台などが立ち並ぶ予定で、この日はスペイン料理のキッチンカーなどが出店し、スペイン料理・南米料理プロデューサーのガストン・キーノさんが大きなフライパンでつくる海鮮パエリア（500円）やスペインワインなどを提供した。

　各イベントのチケットなどの詳細はホームページで確認できる。11月3日まで。