日清食品(大阪市)は3月3日、持ち株会社移行に伴い、現在大阪本社にある本社機能を東京本社(新宿区新宿6、TEL 03-3205-5111)に移すと発表した。
移転するのは、経営、総務、財務、法務、生産管理、資材など、大阪広報部の一部を除きほとんどの本社機能となる予定で、今年7月をめどに実施する。移転理由は、「創立50周年を機に、今年10月1日に持株会社制に移行するため、より機動的で、全体にとって最適となるグループ戦略の企画立案・実行機能の強化を図るため」(同社)。
同社は4月に予定されていた「JT」「加ト吉」との冷凍食品事業の経営統合を白紙撤回したが、日清食品ホールディングスの設立により、チルド業務などについては、新たに整理し直す子会社などへ振り分けることになった。
同社は1988年、新宿に東京本社を設立し、現在はマーケティング部や宣伝部、国際部などに約300人が勤務しているが、大阪本社の約200人の社員もほとんどが東京本社へ移ることになるため、地元の商店などは「新宿6丁目界隈もにぎやかになるのでは」と期待を寄せる。