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新宿の映画館で上映企画「デンジャラス・ドックス」 短編ドキュメンタリー3作一挙に

短編ドキュメンタリー映画「渦」(ガスパール・クエンツ監督)のワンシーン

短編ドキュメンタリー映画「渦」(ガスパール・クエンツ監督)のワンシーン

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 新宿の映画館「新宿K’s シネマ」(新宿区新宿3、TEL 03-3352-2471)で9月30日から、短編ドキュメンタリー3本を一つのプログラムとして一挙に上映する企画「Dangerous Docs(デンジャラス・ドックス)」が行われる。

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 今回初めての試み。企画をしたのはショートフィルムなど映像作品を中心に手掛ける神宮前プロデュースで、3本の中の一作品「渦」は同社が製作した。代表の辻本好二さんは「2016年、『渦』が世界の多くの映画祭に呼ばれて上映されたり、賞をいただいたりしたことで、現地に足を運びさまざまな短編ドキュメンタリーを見る機会があった。撮影の仕掛けが凝っていて実験的なものもあり、言葉が分からなくても面白さが伝わるものが多かった」と話す。

 「世界の映画祭で評価を得た作品でも、ドキュメンタリーというジャンルはなかなか日本で公開されるチャンスが少ない。何か興味を持ってもらえるための働き掛けを積極的にしたいと考え、『渦』同様、「デンジャラス」を一つのキーワードに短編を集めて上映してみようと考えた」とも。

 「渦」は、日本在住のフランス人監督ガズパール・クエンツさんが、愛媛県松山市道後で行われる秋祭りを主題に撮影した。アメリカ(シネマ・アイ・オナーズ2016短編部門)でその年の世界の10作品にも選ばれた。「男たちが大みこしを激しくぶつけ合う過激な祭りを、外側からではなく内側に深く入り込み、まるで祭りの中にいるような感覚になれるのでは」と辻本さん。

 ほかにパレスチナ難民キャンプを舞台にしたレバノン映画「男が帰ってきた」と、現代のロンドンを舞台に、深夜バスでの乗客のけんか、神の存在を唱える聖書研究会など6つのストーリーが展開するイギリス映画「シット・アンド・ウォッチ」を上映する。すべて30分前後の作品。

 「メキシコや南アフリカなども面白いものがたくさんあった。セレクトした後、直接監督やプロデューサーに連絡をし、趣旨を話したところ、すぐに理解が得られ、企画が実現した」と辻本さん。

 上映に先駆け、9月21日には「デンジャラス・ドックス前夜祭<爆音サイレント上映>」と題し、新宿モア4番街の通りにスクリーンを設置し、「渦」の先行路上上映も予定する。

 上映時間は21時10分~を予定。10月13日まで。「爆音サイレント上映」は18時30分から2~3回開催予定。雨天の場合9月22日に順延。参加の方法など詳細はホームページで確認できる。

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