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紀伊國屋書店で「本の闇鍋」フェア-人気ブロガーの紹介で話題に

「ほんのまくら」フェアの棚。在庫切れのタイトルも多数あるが、準備が出来次第、順次補充しているという。

「ほんのまくら」フェアの棚。在庫切れのタイトルも多数あるが、準備が出来次第、順次補充しているという。

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 紀伊國屋書店新宿本店(新宿区新宿3、TEL 03-3354-0131)で開催されている「ほんのまくら」フェアが話題を呼んでいる。

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 書店員推薦の書籍を特別なパッケージで密封、表面に印刷された出だしの一文のみで好みの1冊を選んでもらおうという同フェア。企画した伊藤稔さんは「他の書店などで行われている同様のフェアを参考にした。他と異なるのは、できるだけ書店員の好みなどが伝わらないように、パッケージに印刷する1文は出だしの『まくら』に統一したところ」と話す。

 開始時には100タイトルを15冊ずつ用意していた。フェアがスタートしてから1週間は「売れるタイトルでも7冊程度だった」というが、人気ブロガーの伊藤聡(そう)さんがツイッター上でつぶやいたことをきっかけにネット上で話題になり、その日のうちに「仕入れた1500冊のうち半分以上が売れた」という。「他のフェアでも1日に100冊売れればいい方。ネットの波及力のすごさを目の当たりにした」と伊藤さん。「伊藤さんがつぶやいてくれた『闇鍋スタイル』というフレーズもキャッチーだったのでは」とも。

 「急いで追加発注をしたが、本を包む作業も書店員が手作業で行っているため、売り場に並べるのに通常よりも時間がかかってしまう。ガラガラの状態が続いてしまったこともあり、急きょ、開催期間を延長した」という。

 次回の開催について、「こういう企画は頻発すると、どうしてもつまらなくなってしまうので、今のところは考えていない」という。「売上ランキングなどではなく、作家の紡ぎだした『まくら』を手掛かりに、意外性のある本との出合いを楽しんでもらえれば」とも。

 営業時間は10時~21時。9月16日まで。

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