「中国インディペンデント映画祭2011」が12月3日、東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4、TEL 03-3371-0088)で始まる。
同映画祭は、検閲を受けずに自由な手段で表現された中国のインディペンデント映画を通じて、現代中国の今を見つめようと2008年に始まった。3回目となる今回は、地方政府のトップに密着取材した「書記」や、人工衛星打ち上げ時に落下する残骸におびえる村人たちを撮った「天から落ちてきた!」、中国初のインディペンデント長編アニメーション「ピアシング1」などのフィクション・アニメ・ドキュメンタリー計10本を上映。期間中の土曜・日曜には、監督をゲストに招き、Q&Aやトークイベントも予定している。
同映画祭実行委員会によると、中国では、劇場公開される映画は撮影前から検閲を受ける制度になっているため、自由に撮影されたインディペンデント映画への圧力は厳しく、上映機会は非常に少ないという。
実行委の中山大樹代表は「農村や都市部、政治家や庶民など、人物も題材も幅広く興味深い作品が集まった。商業映画からは知ることのできない、庶民の強さやしたたかさ、不安感が描かれており、中国の素顔に出合えるのでは」と話す。
入場料は、大人=1,500円、大学・専門学校生=1,300円、中学・高校生・シニア=1,000円。3回券=3,600円。今月16日まで。