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映画「星を追う子ども」新海誠監督らが舞台あいさつ-新宿バルト9

左から新海誠監督、金元寿子さん、入野自由さん、井上和彦さん

左から新海誠監督、金元寿子さん、入野自由さん、井上和彦さん

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 新宿バルト9(新宿区新宿3、TEL 03-5369-4955)で5月7日、映画「星を追う子ども」の初日舞台あいさつが行われ、新海誠監督をはじめ、声優の金元寿子さん、入野自由さん、井上和彦さんら4人が登壇した。

「星を追う子ども」シーン画像 (関連画像)

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 1人で制作した「ほしのこえ」(2002年)で注目され、「雲のむこう、約束の場所」(2004年)、「秒速5センチメートル」(2007年)と作品を発表する度に高い評価を受けてきたアニメーション監督の新海監督。新作「星を追う子ども」は、少年と少女の冒険と成長を描いたファンタジー作品。

 朝9時から行われた舞台あいさつだが、劇場は満席に。「2年前からスタッフ200人で制作を始めて完成したのが1カ月半前。この作品は旅をする物語。登場人物の3人が力を合わせて旅をするのではなく、3人が別々の旅をして、最終的には同じ方向に向かって行くという物語」と新海監督。「今までの作品は日常生活を切り取ったスタイルで描いていたので、海外などでは日本の生活様式が分からないと理解されにくいものになっていた。今回は難しく考えないで、映像と音に浸ってシンプルに楽しめる作品にしたかった」という。

 ヒロイン「アスナ」の声優、金元寿子さんは「アスナは作品の中でいろんな経験をするが、私自身も一緒に旅をした気持ちになった。ぜひ楽しんでほしい」とあいさつし、「シン」と「シュン」の二役を演じた入野自由さんは「二役を演じるのは難しくなかったか、と聞かれるが、性格の違う別々の役だったので素直に演じられた。物語も楽しかった」。「モリサキ」を演じたベテランの井上和彦さんは「ボイステストの役作りのときに、キャラクターを監督と作ってから入ったのでやりやすかった。しっかり妥協せずに作り込んでいる作品」と話す。

 「震災の時もこの作品を作っていた。アニメーションはただの娯楽。衣食住には勝ることはない。この娯楽は傷を早く治すことができるバンドエイドのようなツール。傷が治ったら捨ててもらっても構わないし、劇場を出た瞬間忘れてしまう人がいてもいい。それでもこの時期に少しでも皆さんの心に残ることができれば」と新海監督。

 シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9他などで公開中。

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