新宿・ヴィレッジヴァンガードに「中身がわからない」文庫本売り場

中身がわからない文庫本、約100冊が並ぶ

中身がわからない文庫本、約100冊が並ぶ

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 新宿マルイカレン(新宿区新宿3、TEL 03-3354-0103)8階のヴィレッジヴァンガードでは現在、POPのみで文庫を販売するコーナー「内沼晋太郎×ヴィレッジヴァンガード 一冊の本を届ける」を展開している。

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 同コーナーではタイトルも著者も出版社もわからなくするため、文庫を包んで中身が見えない状態で販売。来店者はヴィレッジヴァンガード特有のPOPを頼りに購入するかどうかを決める。「『なんだか最近面白い本がみつからない』『何か1冊かって帰りたいけれどなかなか選べない』『自分の趣味に偏ってしまって、最近新しい本との出会いがない』という人のために、店のスタッフが一押しの文庫本をそろえる」(内沼さん)。

 内沼さんは、「numabooks(ヌマブックス)」(世田谷区)代表でブック・コーディネイターを務める。古書店やギャラリーなどで同様のイベントを行ってきた。内沼さんの活動についてまとめた単行本「本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本」(朝日新聞出版)を同店スタッフの八嶋さんが読んだことから今回の企画が実現した。

 売り場には、表紙に「ブランドの服を着てた。肩パッドは入ってた。眉(まゆ)を太く描いていた。」「『100%ピュア』の誘惑」「ただ、幸福になるには時間が必要だ。」などと書かれた文庫本約100冊が並ぶ。1冊1冊すべて異なる本で、それぞれに添えられた手書きPOPも持ち帰ることができる。

 内沼さんは「新刊書店としては異例の試みだと思う。POPのみを頼りに、本との偶然の出会いをお楽しみください」と話す。

 営業時間は11時~21時(日曜・祝日は20時30分まで)。11月ごろまでの展開を予定する。

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