日本ユニセフ協会と博報堂「hakuhodo + design project」 は東京都内や近郊の飲食店と協力し3月20日～22日、TAP PROJECT「TAP TOKYO ～きれいな水を、世界の子どもに。～」を実施する。

　TAP PROJECTは飲食店で出される無料の「水」に100円以上のチップを支払うことで、衛生環境の悪い世界の子どもたちなど、約8億6000万人の人々を支援する募金活動。「100円があれば、1人の子どもが40日間、きれいな水を飲むことができる」（同プロジェクト）。

　ユニセフが中心となり、国連が制定した「世界水の日」（3月22日）にちなみ発足した同プロジェクトは、2007年ニューヨークで初めて実施された。世界の5歳未満の子どものうち5人に1人が安全な水を使えない現状を知ってもらうために、無料の水に対し1ドル以上の募金を呼びかける活動が反響を呼び、これまでに95万ドル以上の募金が集まった。今年はアメリカ、日本のほか、カナダ、ニュージーランド、フィンランドなどでも展開される。日本には初上陸となる。

　広域新宿圏では、「WIRED CAFE新宿ルミネ店」（新宿区新宿3）、「WIRED CAFE新宿三越ＡＬＣＯＴＴ店」（新宿3）、「OCEANS TABLE ルミネエスト店」（新宿3）、「カフェラミル新宿3丁目店」（新宿3）、「カフェラミル新宿中央口店」（新宿3）、「カフェラミル新宿ミロード店」（新宿1）、「カフェラミル新宿モア4番街店」（新宿3）の7店舗が参加する。

　参加店は各テーブルに、活動の趣旨が書かれた専用のカードを置き、店で提供される無料の水やお茶に対して任意で100円以上の募金を呼びかける。利用客は、同プロジェクトの趣旨を理解した上で、任意の募金金額をその上に置くことで参加することができる。一部店舗では専用の募金箱を設置するほか、公式サイトでも募金を受け付ける。国内でのキャンペーンで1,000万円以上の募金額を目指す。集まった募金は、マダガスカル南東部の学校13校で、給水設備やトイレを設置することなどに使用される。