新宿御苑(新宿区内藤町)で8月3日、自然観察イベント「夏休みの親子と一緒にミンミンゼミをみっけ!」が開催された。主催は「いきものみっけ」公式ホームページを運営する環境省自然環境局生物多様性センター(山梨県富士吉田市)。
「いきものみっけ」は、地球上のさまざまな生物の「多様性」の重要さを知ってもらうために、身近な生き物を観察し、その調査結果をインターネットや携帯電話・郵便・FAXを使って報告するもので、温暖化の影響調査の一環。年間12種類の生き物を調査対象とし、全国から集められた情報はホームページで公表される。
同イベントは公式ホームページ開設のキックオフイベントで、一般募集で選ばれた親子13組(36人)が参加した。当日は最高気温32.7度を記録する暑さの中、参加者は、ミンミンゼミを観察する「新宿御苑でいきものみっけ!」、草原を探索する「昆虫広場をさぐれ!」、樹液に集まる昆虫を観察する「昆虫酒場をさがせ!」、トンボ類を観察する「昆虫戦闘機を追え!」の4つのミッションを与えられ、「大都会の真ん中にある貴重な自然を存分に満喫しながら、身近な生き物と触れ合った」(同イベント担当者)。
「みっけにん」代表としてタレントのルー大柴さんと中嶋朋子さんも参加。ルーさんは「小学1年生の時の遠足が新宿御苑だったので、非常に懐かしいプレイスつまり場所」、中嶋さんは「ここにはちっちゃいころから来ているが、東京特有の生き物とか、私にはわからないので、みんなで教え合いながら観察したい」と話し、子どもたちと一緒に楽しんだ。
鳥居敏男センター長は「こうした観察を通じて、温暖化の影響が北極や南極ではなくて、自分の身近なところでも起こっているんだよ、ということを感じてもらいたい」と話す。