東京都、新宿区、JR東日本、小田急電鉄は21日、新宿駅の東西自由通路の整備について、今年度中に設計に入り、2016年度の完成を目指すと発表した。
東西自由通路の整備計画は、新宿駅構内にある長さ100メートルの北通路(青梅通路)を、現行の幅17メートルから25メートルに拡幅するもので、新宿駅周辺地区の商業地域が鉄道により東西に分断されている現状を整備し、両地区の連携を促進するとともに歩行者の回遊性を確保し、「副都心に相応しい活力とにぎわいに満ちた拠点の創出を図る」(東京都市整備局)もの。完成後は通路の両端にある改札ゲートを移設してJR利用客以外でも通行できるようにするという。
中山弘子区長は昨年11月24日の区議会で「東西自由通路について2007年度中の都市計画決定を目指す」と表明していたが、今回の発表で、「今年度内に費用負担に関する覚え書きなどを4者間で締結し整備に着手する」という正式なアナウンスとなった。
同整備計画を受けて、東口では「ルミネエスト」、西口では「京王百貨店新宿ビル」の建て替え計画について検討に入る見通し。現在、駅構内には東西をつなぐ歩行者用通路はないため、同道路によって駅周辺の人の流れが大きく変わる可能性もある。