新宿ゴールデン街のバー「月に吠える」(新宿区歌舞伎町1、TEL 080-8740-9958)が現在、「月に吠える文学賞」の作品募集を行っている。
同店は、ジャーナリストの肥沼和之さんが経営する「プチ文壇バー」。「日本一敷居の低い文壇バー」というコンセプトの下、昨年6月にオープン。編集者や出版業界者、執筆業に携わりたい人々などが来店しているという。
これまでに読書会やトークイベントなど、趣向を凝らした企画を開催してきた同店。肥沼さんは「出版業界に新たなムーヴメントを起こすことを目指しており、バーという枠にとらわれず、出版に関するさまざまな取り組みをしていきたい。文学賞はその一環として設立した」と話す。
募集するのは、「日本語で書かれた未発表のオリジナル小説」で、ジャンルは不問。枚数は400字詰め原稿で100~300枚程度。応募資格については「どなたでも大歓迎」。「魂に響くような作品を期待している」とも。
作品は「月に吠える文学賞実行委員」により審査され、大賞1本(賞金=10万円)、優秀賞3本(同1万円)のほか、同店の常連客で、「某出版社勤務の方に提唱していただいた」(肥沼さん)という「名もなき賞」(同1万円)が選出される。
応募締め切りは8月31日。受賞作品は10月ごろに公式ホームページで発表、公開する予定。「受賞作や心に残った作品は、できるだけ多くの出版関係者にご覧いただき、その後の進展につながるようPRしていく」
肥沼さんは「日本一敷居の低い文壇バーが主催する、日本一小さな文学賞。身の程知らずにも、このように文学賞を設立してしまった。ただし、やるからには本気。プロフェッショナルな審査員たちが、作品を本気で審査する。皆さまの夢を実現するための力に少しでもなれたら」と話す。
営業時間は19時~翌2時(日曜・祝日は18時~24時)。応募方法の詳細はホームページで確認できる。