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工業デザイナーの草分け・榮久庵憲司さん、新宿パークタワーで「池中蓮華」展

榮久庵憲司 Exhibition「池中蓮華」展

榮久庵憲司 Exhibition「池中蓮華」展

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 西新宿の「新宿パークタワー」(新宿区西新宿3、TEL 03-5322-6640)1階「ギャラリー1」で7月1日より、「榮久庵憲司 Exhibition『池中蓮華』展」が開催される。

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 榮久庵憲司(えくあんけんじ)さんは、1929(昭和4)年東京生まれ。東京芸術大学在学中、後にデザイン会社となる「GK」を友人と設立。1961(昭和36)年に「キッコーマンしょうゆ卓上びん」をデザインしたほか、「大阪万博会場線モノレール車両」「コスモ石油ロゴマーク」「東京都シンボルマーク」「成田エクスプレス」などの鉄道車両から、オートバイ、家庭電化製品、企業ロゴタイプまで、幅広く手掛けるインダストリアルデザイナーの草分け。

 GKデザイングループは、1985(昭和60)年にデザイナー集団としての考え方を表現したGK展「道具曼荼羅展」を、2006年には人間が創り出す「道具」の意義を考え、人間との関わりを考察した「道具寺道具村建立縁起展」を開催している。

 5年ぶりとなる同展では、「自然と人間と道具」の根底に共通して流れている人間のあるべき姿を、「池中蓮華」という風景のメタファーを通じて表現し、「ものづくり」を通じた「デザインのユートピア像」を探求し、「地球に生きる多様性なる全てのものが目指す未来の方向性を示す」という。会場には、来場者を包み込むような空間演出による「極楽浄土の風景」を連想させる蓮華の池を展開。新たにデザインされた「新種の蝶や極楽鳥」「天女とビークル」などを並べる。

 「展示内容については随分前から構想していたと聞く。震災を経て自然ともの(道具)と人間の関係について、あらためて見直すいい機会になるのではないか」と特別協力の「リビングデザインセンターOZONE」事業推進部の河村さん。

 開催時間は10時30分~18時。会期中無休。入場無料。7月10日まで。

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